「病のかげに横たわるもの」を読んで

心も体もふわっとあったかくなるスマイル整体屋 直(ナオ)です。

書籍の紹介です。
奈良の朱鯨亭 からだほぐし教室で別所先生が紹介されていた書籍です。

地方の農村の風景が見える

病のかげに横たわるもの ー「治す」と「治る」のはざまでー
小崎順子 農文協

 

著者略歴 
昭和12年岩手県に生まれる。昭和30年岩手県立水沢農業高校卒業。昭和47年衣川村立衣川診療所にて橋本行生氏と出逢い、家庭療法研究会で氏の教えを受け、翌年同先生の紹介により仙台橋本敬三先生の温古堂に入門、操体法を学ぶ。その間赤門学士院に通学、柔道整復師の資格をとり、岩手県水沢市にて小崎整復院を開業。
アマゾン BOOK著者紹介情報より

地方の農村の風景が見える。読み始めてすぐに感じました。
日々の暮らしを小さな診療室を通して書いている。
お話を聞くことから手がかりを見つけていく。
本当に糸を紡ぐような感じがしました。
すごく寄り添っている感じが伝わって来ました。
紫鯨亭もこういう風にありたいと強く感じるところがあります。
写真も素晴らしい。
うまく伝えられないところもあるので
施術家の方だけでなく、一般の方も読んでみてください。

病を味わって治っていく

あとがきには、”格別うつくしくも、胸を打つものでないかもしれませんが”と
書いておられますが
読んでいると目頭が自然に熱くなり、歳のせいでなくこの本に感動したからだと
思います。

昭和40年代生まれの子供の頃にあって急速に失われていったものが垣間見える
そういう味わいもあります。

病を味わって治っていくという言葉がじんわりと心に沁みていきます。
読後にあったかい気持ちになりました。良書と思います。

追記:私の持っているのは、昭和62年の初版です。

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