「こころ」と「からだ」の不思議 実践・養生講座の記録から(No.1) 

心も体もふわっとあったかくなるスマイル整体屋 直(ナオ)です。

先日、お世話になっているM先生からゲルソン療法のお話を聞く機会がありました。
以前、赤目養生所(2007年11月閉鎖)に入院していた時にその療法のお話と
実践を見たことがあったので以前の資料を見返しておりました。
そうしたら入院した時にお話いただいた”実践・養生講座”の記録メモが出てきました。

「こころ」と「からだ」の不思議

10年程前のメモなので少し記憶が遠いところもありますが、このお話が
様々な方の養生に結びつくかもしれないので何回かに分けて、掲載しよう
と思います。

心身一如

うれしい、怖い ー 動悸、息づかいが早くなる ・・・ こころが体を支配している

神経2種 (自律神経、体性神経) 
自律神経は、こころとからだをつなぐものである。

運動(呼吸法)でこころをコントロールできる。(可逆性※の関係)

自律神経の中枢は、大脳(考えや感覚の中枢)ではない。
脳幹=生命維持装置、植物的な部分

体からアプローチするストレス・コントロール

病気になったらこころを見直してみる。ストレスが原因の病気はとても多い。
「脳幹が元気になるように」以下のことを試す、取り入れる。

  • 大脳に向いている意識を緩める。(意志、気合いで解決しようと思わない。)
  • 自律神経を刺激する方法を試してみる。(運動、呼吸法、ヨーガ)

変化が急激過ぎると失調を来たしやすい。(急加速と急ブレーキ)

  • 早寝早起きでリズム(体の底力)を整える。
  • 緊張とリラックスのメリハリをつける。急がず、あせらず。
  • 緊張 ⇔ リラックスの変化は、緩やかに。
    (例 良い眠りのため、夕食後は静かに過ごす。
       寒い外に出る前にマフラーやマスクを着ける)

病気になるのはよいことだ

「生きる」とは、外部・内部からの刺激に対する適応の連続である。
すなわち自分を一定に保つ(恒常性)のために、自分を絶え間なく
変化させることである。

「丈夫である」とは、「大きな変化、頻繁な変化に対応できる」こと。
「不調を感じる」のは、「これ以上の変化への対応は、無理」だというサイン。

体はサインを出しているのに頭で「抑えて」しまうことがあるので要注意。
責任感が強い人、完ぺき主義の人、体力に自信の「あり過ぎる人」は特にご注意を。

外界刺激をやわらかく受け止める自分であること。
内部の変化を敏感に感じる自分であること。
そうなることが病気を遠ざけ、また治していくのに重要。
=心身ともに柔軟、しなやかであること。

頑固、思い込み、焦り、過剰な義務感などは、自分を硬直させ、変化に
対応する能力を下げていることを知ろう。

この講義の結論

  1. 体力を維持し、体調の安全域を広げましょう。(自分をきたえる)

     

  2. 意識して、リラックスの時間をとりましょう。(自分にご褒美)

     

  3. 穏やかに、次の行動に移りましょう。(自分を守る)

雑感

感じないのは、頭で抑えるのが強い人=鈍感になる。これは非常に危ない。
読んでおられる人の中には受け入れがたい状況の人もいるかもしれないが
よく感じてみてほしい。

心身ともにしなやかで柔軟は、施術していて大切さをひしひしと感じます。
私は、一言でいうと「はずむ」が大切と思っています。

※可逆性:ある変化を考えたとき、条件を変えるとその変化と逆の方向に変化が
     起こってもとの状態に戻ること。

出展 赤目養生所 2007年4月12日 実践・養生講義 自身のメモ より