こころの養生  〜考えないで感じてみましょう〜 養生講座の記録から(No.2) 

心も体もふわっとあったかくなるスマイル整体屋 直(ナオ)です。

実践・養生講座の記録から 
第1回 「こころ」と「からだ」の不思議

今回の講義メモは、

こころの養生 〜 考えないで感じてみましょう 〜

を紹介します。

特に今、何らかの病気になっていたり、長らく入院や通院している方、調子が悪く
仕事や職場・学校に行けなくなっている方に読んでもらって
感じていただけると変化へのヒントがあると思います。

紫鯨亭では自身の経験や整体・その周辺領域を通じて、施術とともに
この内容等をベースにカウンセリングも適宜行っています。

あなたはまったく悪くない。

自分を責めるのはやめましょう。他人を責めるのもやめましょう。
今は、怒らない。反省は、「内なる力」(後述)が満ちてから。
→これ大切です。(直)

心にも自然治癒力があります。
「よくなることを信じること。希望を持つこと。」

治癒を邪魔する要素がなければ、時間によって、こころも元気になります。

  • 治癒を邪魔する要素を取り除いて(減らして)いきましょう。
  • 時間を確保してあげましょう。(あせらないこと)

全ての病気はこころ、からだの両面に関わります。

こころの病気を特別視する必要はありません。
体と同じように治ります。

治癒を邪魔する要素はどこにあるか。

  • 外部環境:自然環境、職場、ご近所、親戚
  • 内部環境:身体的疾患、性格、考え方
  • その中間:家族・家庭環境

自分に近いものほど、自分に与える影響が大きい。

自分に近いものほど、味方につければ頼もしい。

自分に近いものほど、自分次第で変えられる。

「病魔よりも妄想※が人間を食い殺す」白隠禅師

治る事は、変化である。
変化=①方向(ベクトル) ②力 ③時間

  • 人間(生物)は、変化を好まない(安定を好む)。
    人生に不安は付き物。不安を打ち消そうとしない。
    しかし、小さな変化(微調整、適応)は、誰でも考えずともやっている。
    →これができないのが”適応障害”(メモ)

    安定を好むから、変化する。
    意志の力で自分に無理をかけず、環境を利用して微調整を続けるのが
    最も楽な変化の方法である。
  • 変化を感じ、慣れ、喜ぶ心の余裕を持つこと。
    「今日はこれでやってみる」そんな日々の積み重ねの先に治癒がある。
    何十日も先のことは心配しない。
    (状況は変化しているので今考えても無駄である。)

    変化を恐れる必要はない。毎日少しずつ慣れていくものだから。
    今日は昨日より(明日は今日より)きっとよくなる。
    日日是好日。現状肯定。病気になってよかった。

     

    治ることを希望するのに、変化を恐れることが病気が長引く理由である。
    自分を守るのに最もよい方法は、自分(頑固さ、こだわり)を
    捨てることである。

力=「外部(環境)の力」+「自分の内なる力」

  • 気力、体力のないときは、外部の力を利用して時間を稼ぐ。
    時間をかけて養生すれば内なる力は満ちてくる。
    内なる力のないときに自分ひとりでがんばらない。
    消耗するだけである。

内なる力の満たし方=考えないで感じよう。

山の空気の透明さを、新鮮な野菜の味を、山つつじの花の甘い香りを、

周りの人の温かさを、ストレッチすると手足に血流を巡る感じを、

散歩翌日の筋肉の張りを、食事前の空腹感を、

腹式呼吸をするときの落ち着いた気持ちを。

(これは、自然に囲まれた入院施設の講義という背景もあります)

雑感

病の中で

自分は変わらない ≒ 自殺 と同じことになる。

考えないで感じるということが回復期には極めて重要という体感があります。

※妄想:真理から外れた根拠のないものの考え方。
    考えなくていいことを思い悩むこと。思い込み。

出展 赤目養生所 2007年4月19日 実践・養生講義 自身のメモ より