学習すること 〜自分が望む人生を歩むための道しるべ〜 養生講座の記録から(No.3)

心も体もふわっとあったかくなるスマイル整体屋 直(ナオ)です。

実践・養生講座の記録から 
 第1回 「こころ」と「からだ」の不思議

 第2回 こころの養生  〜考えないで感じてみましょう〜

今回の講義メモは、

学習すること 〜自分が望む人生を歩むための道しるべ〜

を紹介します。

今、何らかの病気になっていたり、長らく入院や通院している方、調子が悪く
仕事や職場・学校に行けなくなっている方に読んでもらって
感じていただけると変化へのヒントがあると思います。

紫鯨亭では自身の経験や整体・その周辺領域を通じて、施術とともに
この内容等をベースにカウンセリングも適宜行っています。

学習すること

それは

① 経験から学ぶ

② 本・メディアから学ぶ

③ 人から学ぶ

私たちは「知りたがりや」である

この世でよりよく生きるために、言い換えればよりよく環境に適応する
ために、情報を欲しがる。

これを知的好奇心と言ってもいい。

「どんな情報を欲しがるかは」は、個人の欲求により異なる。
「よりよい生き方」は、人により違うからである。

  楽をしたいのか、今は辛くても自分の能力を高めたいのか。
  すぐ役立てたいのか、ずっと先を見ているのか。
  自分の方向に自信を持っているのか、ガラッと見方を変えたいのか。

病気はよりよく生きるチャンスである

生物として「安定を求める」性質を人間も持つ以上、よほどのことがないと
自分自身の好みを変えられない。変えたくもない。

特に大きな問題がなく日々を過ごせていれば、ベクトル(方向性)が
180度逆を向いているものを自分から選ぶことは、まずない。

→今の私がこのことに取り組み,整体をやっていることがまさにそうですね。(直)

しかし、危機はときに、自分の好みに合わないものの選択に余儀なくさせる。

病気はそんな危機の典型である。
医者嫌いでも病院にかからなくてはならない。
暴飲暴食が楽しみでも、節制しなくてはならない。
(もちろん健康を犠牲にしてそれまでの方向を貫く、という選択肢もある)

そしてそれは、今まで見えなかった「よりよい生き方」に目を開くきっかけになる。
学ぶことにより、自分の人生の方向性を変えられる。

人生をドライブに例えれば、学びは、

  地図(カーナビ)であり、ハンドルであり、ワイパーである。

→視野を広げることは、自分を変えられるチャンスである。(直)

知恵を持って、知識を生かす

病気を、そんな「人生の好機」にするためには、いくつかの
大切なポイント(知恵)がある。

これを知っておくと、情報に惑わされることが少なくなる。
必然的に迷いが少なく、選択が容易になる。

  1. 人は必ず死ぬ。
  2. 人は一人では生きていけない。
  3. 人は全ては得られない。
  4. 人は常に変化している。
  5. 人は動物、天然の生き物である。
  6. 人は皆違う。
  7. 近いものほど大きく見える(距離的にも時間的にも)。
  8. 人には、自然治癒力がある。

→私の場合は、5.がないがしろにしていたと思います。
 8の自然治癒力については、どんなもの(例えば薬や代替療法)も
 これを助けるしかないように感じます。(直)

私達は、情報を信じるのではない。
それを言っている人を信じるのである。

結局は、情報を自分自身で吟味する必要がある。
(でないと騙される、のせられる可能性がある)

個人同士、ご近所・親戚づきあい、職場での人間関係が徐々に希薄化している。
その結果、情報源としての口コミの力は弱くなり、相対的にマスメディアの力が
強くなる。
「誰の考えなのか」が分からない。

遠くの出来事が大まかにわかるようになった一方で、近くで起こっていることでも
他人事のように感じることが多くなってきている。

人付き合いの薄さゆえに「あの人の言うことなら」と言うような
個人への信頼感を持ちづらい世の中では、
「信じられる」「正しい」情報は、基本的に自分の目で選ぶしかない。

メディアの形態によっても信頼感は左右される

信頼感の例を書きます。

  • 本 / 雑誌
  • 大新聞 / 夕刊紙 / スポーツ新聞
  • 報道番組 / バラエティー
  • 講演 / うわさ話

→ 近年は、必ずしもそうとはいかないこともでています。(直)

雑感

迷いがストレスになるので今日のテーマは大事です。

また、進む方向を決める手立てとして「学習すること」は重要です。
視野を広げることは、自分を変えられるチャンスです。

心身の健康問題に直面しているときに誰の意見を聞く(聴く)かは結構大切です。

  • 親(子)
  • 配偶者
  • 親族
  • 友人
  • 隣人
  • 専門家 等々

私の場合は、全く違う観点を持っていた配偶者に最終的な意見を聞いたのが良かったです。

追記
“最初は私が抵抗していた。配偶者は、のちに主治医になる方と十分な話し合いを持っていた
ことを後で知りましたが・・・。
元々は私自身で探して主治医に出会ったのに情報に惑わされていたと思います。”

それとこの講義が受けれるような方々と出会ったことが大きいです。

先に挙げているように、”メディア”は不確定要素の上に成立しているので
注意が必要です。

利潤追求が医療の場に必要以上に多く持ち込まれたことが混乱に拍車を
掛けているように思います。
(医療/健康周辺・代替療法関連も同様)

何れにしてもこれらの経験を通じて、見抜く力が大切だというのが実感です。

実際の講義では、ある書籍を題材に”情報にだまされないための”レッスンも
行いました。

その書名は公表を控えますが、章立てからシナリオを確認しました。
章の展開としては

1章 問題提起
2章 危機感を煽る
3章 希望を示す
4章 他者批判、自己との差別化
5章 私のお勧め
6章 効果の拡大、普遍化

というもので展開されていました。
最近でもこれに当てはまるものは多いです。

出展 赤目養生所 2007年4月26日 実践・養生講義 自身のメモ より